電気温水器からエコキュートへの入れ替え・メリットとデメリット
2020年6月21日
ご家庭の給湯器として電気温水器を利用している方であればエコキュートに買い換えたら電気料金がかなり削減できるという情報を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
インターネットで調べてみるとエコキュートも電気温水器と同じく、電気エネルギーでお湯を沸かす給湯システムということがわかります。
どうせ同じような給湯器なのになぜ給湯コストが下がるのかと疑問に思う方も少なくないようです。エコキュートの営業文句として使われているだけで、光熱費は下がらないと判断している人もいらっしゃるのは存じ上げております。
この二つの給湯システムに関しては明確な違いがあり、電気温水器からエコキュートに入れ替えするだけで従来の給湯コストが平均1/3程度にまで下がる方が多いです。
俄かには信じがたい情報だと思いますので、この記事で電気温水器とエコキュートの違いをご案内させて頂きます。
根本的に何が異なるのか?
エコキュートと電気温水器の違いについて紐解いていきましょう。
どちらも電気でお湯を沸かす給湯器なので、全く同じ機構を持った給湯システムと考えがちですが実はかなり大きな違いが存在します。
給湯器としてはエコキュートの方が電気代が安く済むなど、多くのメリットが認められているのです。それぞれの給湯器の特徴からご紹介しておきましょう。
電気温水器
まずは電気温水器の特徴からご案内させて頂きます。電気温水器は大きな電気ポットをイメージすると非常にわかりやすい給湯器です。電気エネルギーでヒーターを熱し、その熱でお湯を沸かす給湯システムになります。
ガス給湯器のように不完全燃焼による事故などの心配もなく安全な給湯器でございます。
高い安全性を誇るという反面に電気の力だけでお湯を沸かすシステムとなってしまうため、効率的な問題で電気代が高くなる傾向がございます。
使用する地域によっては給湯器の中でも給湯コストが高くなってしまう種類とされています。
エコキュート
エコキュートも電気エネルギーを利用する給湯器という点では電気温水器と同じです。
エコキュートはエアコンなどにも利用されているヒートポンプを採用しているのが大きな違いです。
ヒートポンプ技術は大気中の熱を取り込んで熱を効率よく利用することができるため、電気以外の力を使ってお湯を沸かすことができる点が大きいです。
電気のみでお湯を沸かす電気温水器よりもかなり少ない電気代でお湯を作ることができるのです。
太陽熱集熱ユニットを搭載した省エネタイプのエコキュートも登場して、より効率的にお湯を作ることができるようなタイプもあるのです。
違い
電気温水器は電気のみでお湯を作るのに対して、エコキュートは大気中の熱まで利用することができるのでエコキュートの方が電気代が安くなるのです。
最近では太陽光発電と連携させたり太陽熱も利用できる機種が登場していますので、より電気代を抑えながらお湯を沸かすことが可能でございます。
エコキュートは従来の給湯システムよりもお湯を作る際のCO2排出量が半減しています。家計に優しいだけでなく地球にまで優しい給湯システムという事がわかりますね。
メリット
電気温水器→エコキュートに入れ替えするだけでかなりのメリットが得られるのはおわかりいただけましたでしょうか。
エコキュート最大のメリットは光熱費を安くすることができるということですが、その他にもいくつかメリットが存在します。
電気温水器を利用している方がエコキュートに入れ替えするメリットをいくつかご案内させて頂きます。
入れ替えるメリット
非常に大きなメリットは電気温水器であれば月に6000円以上の電気代がかかるものが、エコキュートに入れ替えすることで2000円前後に下がる光熱費メリットです。
同じように電気を利用してお湯を使っているだけで、家計にかかる給湯コストが大幅に削減できるのがお分かりいただけたでしょうか。
これだけでエコキュートを設置する理由になると思いますが、他にもメリットが存在します。
A.CO2排出量削減が可能で環境負荷が少ない点
B.AI等学習機能付きの機種を選ぶと生活サイクルに合った節約を自動で行う点
C.HEMSに対応している機種があるという点
D.電気料金をオール電化プランにすると光熱費が更に削減できる点
E.貯湯タンクに貯めたお湯が災害時に非常用で使える点
このようにエコキュートは電気代削減効果以外にもさまざまなメリットが存在しております。最新機種はAI機能が搭載され太陽光発電などの電気を自動で有効活用するようになりますので、とても便利に使うことが可能です。
お湯を沸かしているだけなのに環境問題に貢献できるという点もエコキュートが選ばれる理由として正当なものであるといえます。
デメリット
ガス給湯器からエコキュートへの入れ替えの場合は広い設置スペースが必要になることが問題にされることがあります。
電気温水器の場合はヒートポンプユニットは必要なく貯湯タンクだけの給湯システムになりますので、設置場所などは特に大きな問題になることはありません。
電気温水器に使われていた基礎がそのままエコキュートに転用できる場合もあるため、施工費用が安くなる場合に非常にオススメ出来る入れ替えパターンではあります。
しかし、またいくつかのデメリットは指摘されています。
エコキュートの本体価格が高い点は電気温水器からエコキュートへの入れ替えを考えた場合のデメリットになるのではないでしょうか。
ただ、電気温水器とエコキュートに関しては本体価格にそこまでの価格差があるわけでもなく、エコキュートの方が数万円高い程度なので比較してみるとそこまで変わらないという認識が可能ではないでしょうか。
エコキュートに入れ替えしたことによる月々の電気代削減効果を考えると、数カ月で取り返せる程度の差しかないのです。
明確にエコキュートのデメリットはエコキュートが稼働することで低周波音が出る点です。
エコキュートのヒートポンプユニットが発する低周波音は近隣との騒音トラブルに発展してしまう可能性があるため、近隣住宅との距離が近い人は何らかの防音防振対策を考える必要があるでしょう。
エコキュートの導入は地方自治体などが行っている補助金を利用できる場合もあります。
補助金が利用できる地域であればさらにお得になりますので、一度自治体などに確認してみましょう!
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