タンクの容量が大事!
2020年5月2日
エコキュート設置を検討している方が最適なエコキュートを選択するために、重要なポイントについて紐解いていきましょう。
エコキュートは電気エネルギーを利用してお湯を作るので、給湯コストを削減できることや環境負荷の少ない給湯器として人気と注目が急上昇中です。
日本国内で普及している給湯器はガス給湯が有名ですよね?
これはお湯が必要な時に必要な分だけ沸かすという瞬間式と呼ばれるシステムとなります。
エコキュートは電気代が安くなる深夜帯にお湯を沸かして貯湯タンクにお湯を貯め置きしておき、必要な時には貯湯タンクからお湯を供給するという構造になっているのが特徴になります。
貯湯タンクに貯めていた以上のお湯を使ってしまえば湯切れを起こしてしまい、お湯が出なくなってしまう問題が起きてしまいます。
家庭に最適なエコキュートを選択するには機能面だけでなく、家族構成や生活スタイルに適したサイズの貯湯タンクの容量を持つエコキュートを選ぶ事が非常に大事になります。
今現在ご希望の貯湯タンクの容量、サイズはすぐわかりますでしょうか?
エコキュートの設置を検討する場合はタンク容量選びに失敗しないためのポイントを見ていきましょう。
貯湯タンク容量
エコキュートは貯湯式なので貯湯タンクにお湯を貯め置きしておき、必要な時に貯湯タンクから給湯するという構造になっています。
安い深夜帯の電気を利用して必要になるお湯を貯め置きすることで、大幅な光熱費削減効果を実現できるのです。
貯湯タンクに貯めていた以上のお湯を使ってしまい湯切れが発生してしまうと、電気代が高い日中に沸き増しが必要でエコキュートの電気代削減効果を最大限生かすことができません。日中にお湯が足りないということがないように、十分な貯湯タンクの容量を持ったエコキュートを選ぶことが必須になります。
エコキュートは主に3つのタンクサイズが展開されています。
基本的なタンク容量は370L、460L、550L程度となっています。
メーカーや型番によっては若干サイズが異なるものもあります。最近では小型エコキュートなどが登場しています。こういった小型タイプのエコキュートはネオキュートという名称で販売されていたりもします。
電気代削減効果を最大限にするためには、家庭で使用するお湯の量を計算しておく必要があります。
ご家族の人数、今後のライフスタイルというとこまで考えて決めなければいけません。
一日の使用湯量はご存知ですか?
一日にどの程度のお湯を利用しているのかご存知でしょうか?
自分が使用した湯量をいちいち計算しているような人はあまりおりませんよね?
エコキュートの貯湯タンク容量を考える時にはこの点を把握しておかなければなりません。
季節やシャワーの回数に加え調理の有無等、ご家庭ごとに条件が異なります。
1日に1人が使用する一般的な想定されるお湯の量があるのでそれを利用してみていきましょう。
お風呂の湯船で利用する湯量は約180Lで1回のシャワーで利用する湯量は約80Lと言われています。
洗面・洗い物・手洗いなどで使用する湯量は約30Lと想定されています。
上記が一般的な数値になりますが入浴回数やシャワーの時間によってはこの限りではございませんので、ご家族の人数に合わせて計算してみましょう。
貯湯タンク容量を選ぶ方法
実際にエコキュート選びを進める時におさえておきたい貯湯タンク容量のポイントをご紹介していきましょう。
一般の人が使用する一日の湯量で計算すると、4人家族は約620Lのお湯が必要になる計算になります。
全然足りないと考えてしまう人が多いかもしれませんが、当然そのようなことはないので安心してください。
エコキュートはあくまでも貯湯タンクに貯め置きできるお湯の量を表示しているだけなので、ここを認識して置くことが大事です。
貯湯タンク内には熱湯状態のお湯が入っているて、シャワーや料理でお湯を使用する際は水道水と混ぜて設定温度にしてから給湯します。このことからエコキュートは、記載貯湯タンク容量の2倍程度まではお湯が使えると考えておくの事でわかりやすくなるのではないでしょうか。
貯湯タンク内に入っているお湯も貯湯タンクからの放熱で徐々に温度が低下するので、季節や設定温度によって使用可能な湯量がかなり変わってしまうことが注意点になります。
家族構成によってオススメのエコキュート容量の選び方を検証していきましょう。
3~5人家族なら370L程度がオススメ
3~5人家族のご家庭でエコキュートを導入する場合、タンク容量370L程度のものがオススメです。
一般的に、タンク容量370Lのエコキュートでは、設定温度42℃、水温9℃の場合で約680Lのお湯が使える計算となります。
したがって、短めのシャワーで想定すると5人でお湯を利用しても、日中にお湯切れが発生することもあまりないと思います。ただし、お子様が中学生など、部活でシャワーの回数が多いなどと言った場合、もうワンランク上げておいた方が良いでしょう。
ケース1. 4~7人家族
お子様が多いご家庭や二世帯住宅比較的人数の多いご家庭であれば460L程度のエコキュートが良いでしょう。
設定温度と水温で考えた場合は460Lのエコキュートでは約840Lのお湯が利用できる想定が可能です。
あまりシャワーを利用しないと考えられる家庭ですと460Lタイプのエコキュートでも十分な湯量を確保できます。
このようなご家庭ですと使用湯量が急激に増加する場合は注意が必要ですが、370Lでも十分湯量を確保できます。
ケース2. 大家族
大家族の方や家族の多くが運動をしていてシャワー頻度が多い場合は大容量サイズのエコキュートが安心です。
エコキュートは頻繁に沸き増しを行うと本来の電気代削減効果が活かせないため、大量にお湯を使う生活スタイルのご家庭では最初から大容量のエコキュートを選択しに入れてみるのもいいのではないでしょうか。
オススメは大きめ
新型のコキュートは常にタンク内のお湯をフルにしておく設定ができますし、使用中に湯切れを起こしてしまうリスクは少ないです。
もしそのようなことがあると、電気代が高額な昼間にお湯を沸かしてエコキュートが持つ電気代削減のメリットがなくなってしまいます。
通常よりもお湯を大量に使うと予想できるご家庭の場合は推奨サイズより大きめのエコキュートを選ぶのが安心です。
タンク容量が大きくなれば初期設置費用もどうしても割高になりますので注意は必要です。
購入時の金額だけを考えれば貯湯タンク容量が小さい方が安いのですが、設置後10年以上も利用するので将来的コストも考えて設置を決めて頂けますと幸いです。
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