エコキュート節約の教科書
2020年6月27日
エコキュートは1日で使用するお湯を電気代が安い深夜帯の電気で沸かすことができるようになるため、家計にかかる給湯コストを大幅に削減することが可能になる商品でございます。最近では太陽光発電設備を導入しているご家庭も多く、自家発電した余剰電力を給湯に回すことで給湯コストを極限まで削減することも可能でございます。
非常に光熱費削減効果が高い商品ですが日々の生活の中でエコキュートの節約に心がけることでよりランニングコストを抑えることも可能になります。
賢くエコキュートを利用するための節約術の教科書としてをご案内させて頂きます。
エコキュートという給湯器は貯湯式の給湯システムなので電力会社が用意している深夜帯の電気代が格安になるプランを活用できるということが、コストを下げられる大きな理由でございます。
エコキュートはエアコンなどにも採用されているヒートポンプ技術が使用されていることから大気中の熱まで効率よく使ってお湯を沸かすことができるため、少ない電気でのお湯作りを実現します。
同じ電気を使ってお湯を作る電気温水器などと比較しても、大幅に給湯コストを抑える事ができます。普段のエコキュート使用時に注意しておきたいポイントをご案内させて頂きます。
設定温度を下げる
エコキュートを賢く利用したいと考える場合は貯湯タンク内のお湯の沸き上げ温度に注目しましょう。節約・節電を考えた場合にはこちらは絶対に無視できないポイントとなります。
エコキュートから送られてくるお湯はタンク内の熱湯に水道水を混ぜて適温に調整したうえで給湯されます。季節によって水道水の温度が異なりますので、タンク内に貯め置きするお湯の温度が非常に重要になります。
真夏の水道水は冬場よりも温度が高くなるため、熱湯に混ぜて適温にするためには大量の水が必要になります。
タンクに貯めたお湯に関してはあまり消費されなくなってしまうため、必要のないお湯を作ってしまうことになります。
当然この場合は無駄な電気を使用してしまうことになります。
タンクの沸き上げ温度に関しては季節のことを考えて設定温度に注意するようにしましょう。
水道水の温度が高くなる夏場は設定温度を低めにして沸き上げ量も少なめにすることで、かなり電気代を節約することが可能です。
こういった設定はメーカーによって名称が異なるのですがエコキュート自体に節約モードとして搭載されている機種が非常に多くなってきております。
給湯温度
あまり注目される部分ではありませんが給湯温度を50度に設定しておくのが最も省エネ効率を高めることになります。
エコキュートはその場でお湯を作る瞬間式の給湯器ではありませんので、熱湯状態で貯め置きされたお湯がタンクから配管を通って給湯されることになります。
タンクから実際にお湯が出てくる蛇口までは距離がありますので、多少の温度低下がございます。一般的にエコキュートに設定している給湯温度から3℃程下がった状態でお湯が供給されるとされております。
例をあげるとすると、給湯温度を50℃に設定しておけば47℃程度のお湯が供給されるのです。47℃では少し熱いと思えるかもしれませんが、蛇口側の混合栓でお湯を調節すれば問題ありません。
水道水を混ぜるて温度調節をすればシャワーなどの水圧を保つこともできますので、光熱費削減以外のメリットもございます。
40℃程度に設定してしまうと蛇口に到達する時点で37℃程度まで温度が下がってしまい、温く感じてしまいますよね?
そうしてしまうと大量のお湯を使うことにつながり、非効率になってしまう可能性があるのです。季節によって温度低下の程度が変わってしましますので、その辺りの調整にも気をつけましょう。
深夜時間のみの沸き上げ
太陽光発電設備を導入していないご家庭であれば電力会社が用意している深夜帯が格安になるプランを活用することで給湯コスト削減をする事が非常に大事です。
電気料金プランというのは深夜帯の電気代が格安になる反面、昼間の電気代に関しては割高に設定されております。
日中にお湯を使いすぎて電気代が高い昼間に沸き増しが必要になった場合は高い電気代でお湯を沸かさなくてはいけなくなりますので、かなり損をしてしまいます。
出来るだけ電気代を安くするなら日中などに自動でお湯切れを防止する湯切れ防止機能はオフにしておく事を推奨させて頂いております。
来客がある際はお湯の使用量が増加してお湯切れの可能性が高いと考えられるような日には、特別にお湯切れ防止機能をオンにしておく事も考慮しましょう。
一度お湯切れが起こってしまうと1時間程度お湯が使えなくなってしまいます、こうなってしまうとかなり困ってしまうことになりかねません。
太陽光発電設備
太陽光発電設備を導入しているご家庭で固定価格買取制度の満期を迎えた方は昼間の余剰電力をエコキュートに回すことがオススメです。
満期を迎えてしまうと売電価格が大幅に下がってしまうのです。
大手電力会社の売電価格の平均は8円程度まで下落する可能性があり、この価格は格安な深夜帯の買電価格よりもさらに安いのです。
昼間に発電した電気の余剰分でお湯を沸かすようにすれば大幅に電気代を削減することも可能です。
深夜帯が格安になる料金プランを使う必要もなくなりますので昼間の電気代が割高になることもありません。今後は固定価格買取制度満了を迎える太陽光発電が続出しますが、エコキュートを導入することで家庭全体の光熱費をうまくコントロールすることを考える事を推奨させて頂いております。
いくら給湯コスト削減効果が高いエコキュートだとしても、適切な利用方法を守らなければ給湯器が持つ節約効果など得られないのはおわかりいただけたでしょうか。
ライフスタイルに合わないタンクサイズを選択してしまうと頻繁に湯切れを起こしてしまい、割高な電気代でお湯を作らなくてはなりません。
この場合は給湯器を入れ替える前よりも給湯コストが高くなってしまうリスクもございます。電気代をより削減するためにはどうすれば良いかということを考えてエコキュートを運用しましょう。
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